「習慣」の恐るべき力に畏怖します…
☆☆☆
四十歳を過ぎると自分の習慣と結婚してしまうのだ。
☆☆☆
これは、ジョージ・メレディス(19世紀英国の小説家)の著作「リチャード・フェヴレルの試練」に出てくる言葉です。
私は今39歳なので、まだ習慣と結婚せずには済みそうですが、どうも同棲生活には入っているようです。
悪しき習慣と決別することが善であることは疑いがないが、その難しさは年をとるにつれ高まっているように感じます。年々賢くなっているはずなのに、「習慣」に変更を加えることが、どういうわけか難しい。
思うに、物理法則に「慣性の法則」があるように、人の心にも現在の状態を維持しようという力が働くのだと思う。慣性の法則に則った物体の動きが「力」を加えられることによって変化するように、人の心を支配する習慣も、「力」でのみ変わっていくのだろう。
その力の源泉はどこにあるか?
その答えは、おそらくは愛というべきでしょう。
この愛は、安易に語られるところの愛ではなく、身を削ることを何ら厭わないというレベルの愛と思われます。
この愛はおそらく崇高なものであって、一般庶民が容易に近づける代物でもあるまい。
限られたごく一部の者のみが近づけるのであって、大半の者には絵空事にしか映らない。
一般庶民には習慣を変えることはできないというべきであります。
勝間和代さんなどの著作に影響される人も多いのでしょうけど、3割も真似できないというのが現実でしょう。
それほどまでに、習慣は変えがたいものなのです。
答えは提示できません。
私もまさに習慣に捉われているので。
庶民の習慣をいとも簡単に変え得る「力」があるとするなら、それはどこにあるのでしょう?
誰か教えてください。
さて、オヤスミナサイ…。
- [2009/03/01 02:08]
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紹介された「Japanese Proverb」について
「Quatations Book」という外国のサイトに「Japanese Proverb(日本の格言・ことわざ)」として掲載されていたものを見てみた。
13個を紹介してたんですが、よほど有名なものだけに絞ったのだろうと思いきや、
"A good husband is healthy and absent."
…
おそらく「亭主元気で留守がいい」のことでしょう。
これがわずか13個のうちに入るとはね…。
他のも見てみます。
"Deceive the rich and powerful if you will, but don't insult them."
「Deceive」は「欺く」、「insult」は「侮辱する」といった意味ですが、なんだろこれ? 「金持ちや権力者を欺くことはあっても決して侮辱してはならない。」というような意味ですが、分かる人いたら教えてください…。
"The nail that sticks up will be hammered down."
「nail」は「釘」の意味ですが、これは「出るくいは打たれる」を訳したものでしょう。
"One kind word can warm 3 winter months."
直訳すると「親切な言葉一つで、3ヵ月にわたる冬の期間(つまり冬の間ずっと)暖かい。」ってな感じですが、調べてみると、中国のことわざ「良言入耳三冬暖」から来ているようです。この後には「ナントカ人六月寒」と続くのですが、意味は分かりません。
"Time spent laughing is time spent with the Gods."
「笑う門には福来る」かな?
"Who travels for love finds a thousand miles not longer than one."
これは「惚れて通えば千里も一里」のことなんだろうけど、これはちとマイナー過ぎる。日本人でも知ってる人はほとんどいないでしょう。
"A man in love mistakes a pimple for a dimple."
「pimple」は「にきび」、「dimple」は「えくぼ」。「あばたもえくぼ」で間違いない。
"Getting money is like digging with a needle, spending it is like water soaking into sand."
直訳すると「金を得るのは針で穴掘りをするようだ。金を使うのは水が砂にしみこむようだ。」となる。一体何の訳でしょうね?
"The go-between wears out a thousand sandals."
これは「仲人は草鞋千足(わらじせんそく)」でしょう。知名度はかなり低いと思います。ちなみに「go-between」は「仲人」「仲介者」という意味で、「wears out a thousand sandals」は「千の草履を履きつぶす」という意味です。
"Fall seven times and stand up eight."
これは「七転び八起き」で決まりですね。
"When you're dying of thirst it's too late to think about digging a well."
う~ん、なんだろう? 直訳すると「渇きで死にかけてる際に井戸を掘ることを考えても遅すぎる」となるんで、「泥棒を見て縄をなう」とほぼ同じ意味なんだけど、さっぱり思いつかない…。
"If he works for you, you work for him."
むうぅ…。分から~んよ。
「人があなたのために骨を折ってくれる場合は、あなたもその人のために骨を折っている(骨を折りなさい)」って意味の文章だけど、ちょっと思い浮かばない。「情けは人のためならず」のことか?? でも意味が違うし。
"Vision without action is a daydream. Action without vision is a nightmare."
いや、こんなのないね。きっとない。直訳すると「行動なきビジョンは白昼夢である。ビジョンなき行動は悪夢である。」となりますが、日本人の誰かの名言かもしれません。
結局、ある程度納得いくような格言・ことわざは三分の一ぐらいしか含まれていませんでした。
ひとつ外国人向けのページを作ってみようかと思います。
「亭主元気で留守がいい」が日本の代表的なことわざだと思われてしまうのもなんですからね…。
- [2007/06/17 23:01]
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インディアンの教え だからあなたが死ぬときは…
インディアンって差別語になっていたって最近知りました。アメリカのマスメディアは、インディアンではなく「ネイティブ・アメリカン」という言葉を使っているようです。でも何で差別語になるのか私にはよく理解できない。
そもそもインディアンって、コロンブスがカリブ海の島々(今のキューバとかハイチとか)をインドの一部と思いこんで、住民をインド人(インディオ)と名付けたところからきているんであって、もともと先住民たちが自分たちのことを「インディアン」と呼んでいたわけではない。
だから外から勝手に付けられた名前だとは言えるんですが、でもそれは差別とはあまり関係がない。インディアン自身も自分たちのことを「インディアン」と呼んでいるし、そもそもすべての部族をひっくるめた呼び名がなかったんですから、ある意味ちょうどよかったわけです。
でもなぜか「インディアン」は差別用語扱いとなってしまっている。
コロンブスが彼らをインディアンと名付けたことには、皮肉とか軽蔑とかは何にもなかったと思うんですけどね。
ちなみに、カリブ海に「西インド諸島」ていうのがありますが、これもコロンブスがインドの島々だと勘違いして名付けたもの。
昔、インドとはかなり離れているのに何で「西インド諸島」なんだろう? と不思議に思ったもんですが、学校では全然教えてくれなかったなあ。
インディアンの歴史とかも全然教わらなかった。
ましてやアパッチ族のジェロニモ(顔こわいです。)とかスー族のクレイジー・ホースとかについてはさっぱり。
ホロコースト並みの虐殺があったっていうのに、取り上げられることがあまりない。アメリカに気を遣ってるのかな?
さて、そんなインディアンの人たちですが(前フリ長すぎたかな?)、
彼らの教えをひとつ紹介します。
なんだか心のあったかくなる言葉です。
☆☆☆
あなたが生まれたとき、周りの人は笑って、あなたは泣いていたでしょう。
だからあなたが死ぬときは、あなたが笑って、周りの人が泣くような人生をおくりなさい。
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素直にうなずける言葉です。
笑って死ねるってすごく幸せなことだなあって思います。
一日一日を大事に生きなければ。
- [2006/06/23 18:31]
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