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 2012年03月 

君が代問題について 「君」とは。 

昨年6月に君が代起立強制条例が成立した大阪府。

今春の卒業式では、
府立学校の全教職員に君が代斉唱時の起立・斉唱を職務命令により強制しました。

これに対し、やはり起立しない教員がいて、
条例違反で処分が検討されるという。

この問題には様々な要素があるが、
その根底には、
「君が代」が何であるかについての解釈の相違があると思う。
特に「君が代」の「君」が何を意味するかが問題だ。


一般庶民が君が代を歌ったり聞いたりする時、
今でもなお、「君」から天皇あるいは天皇家を連想するだろう。

国が公式見解でいくら理屈を並べようとそれが実態だ。

敗戦時まで存在した修身教科においては、
『君が代の歌は、天皇陛下のお治めになる御代は千年も万年もつづいてお栄えになるように、という意味で、国民が心からお祝い申し上げる歌であります。』
と教えられていたわけですが、
歌詞からすれば、そのように解釈するのが自然である。

国としては、天皇は日本国及び日本国民統合の象徴するものだから君が代は日本国そのものを表すとの立場をとっていますが、いくら筋が通っていても、言葉とその表すものが乖離し過ぎでしょう。
大体そんな解釈が国民にさほど浸透しているとは思えない。

もし、一般の人にアンケートを取れば、
8割以上は「君=天皇」と答えるのではないだろうか?

そんな無理な解釈をして現行の国歌を維持するぐらいなら、
思い切って歌詞を変えたらいい。

歌詞を変えることを否定しながら、
国が持ち出す不自然で浸透度の低い解釈をさも当然のように主張するのであれば、
それは頑迷固陋と言わざるを得ない。

とにかく文理解釈上も実態としても、
一般庶民にとって君は「天皇」なのだ。

であれば、
信教の自由の保証された日本において、
天皇賛美ともとれる歌を強制されるいわれはない。

日本人は、宗教については曖昧でいい加減なところがありますから、
特に深く考えることもなく慣れ親しんだ君が代を歌う人がほとんどでしょう。
また、皇室が多くの国民に愛されていることも抵抗感をなくすことに一役も二役も買っていることでしょう。
歌うのももちろん自由である。

しかし、なんらかの信条や信仰がある人達にとっては、
決して曖昧にできない問題だ。

国歌斉唱を強制されることは、
心境としては、江戸時代の踏み絵に近いものがあると思う。

君が代斉唱に反対する教員だって、
何も日本や日本人が嫌いなわけではないのだ。

自らの信条や宗教観と相容れないというだけであり、
日本を愛する者がほとんどだと思われる。

「君が代否定=反日」なんて発想はいかにも極端であり、
冷静さを欠いた近視眼的な物言いだ。

また、ネットなんかでは、
「君が代を否定して公務員の職に留まるのは矛盾する」という意見が散見されますが、
これも私は理解に苦しむ。
そもそも公務員になるのに思想信条や信仰は関係ないし、
反対職員たちが君が代を否定する主たる理由は、日本国を否定したいからではない。
思想信条や信教の自由を侵害されると感じるからの否定だ。
天皇を崇め賛美する心がなければ公務員になるべきでないというのであれば、
それはすなわち一つの宗教にほかならない。
イエスキリストを信じ、神を賛美する気持ちがなければ
洗礼を受けて、キリスト教会の教会員になるべきでないというのと全く同じだ。

私は、大阪市役所の実態や教職員組合の活動を認め、与する者では決してないが、
大阪の大阪労働者弁護団がその発した処分撤回を求める声明において主張したように、
君が代強制は、「実質的に」、
憲法が保障する思想・良心の自由や信教の自由を侵害することにつながると考えます。


なお、内心どう思おうが自由だが卒業式を妨害するな、という考えについても違和感を覚えます。
信教の自由には、特定の宗教の礼拝・布教・宗教活動への参加を強制されない自由も含まれるからです。
卒業式は確かに卒業する生徒たちのための式典であり、当然その目的遂行が最優先であるべきですが、
重要な式典であるからこそ、むしろ、憲法の精神にのっとって行われるべきであり、式典のある程度の混乱も許容されるべきかと思います。穏便に行わることが最善とは限りません。そうした混乱を心に片隅に記憶した生徒たちが将来的に真剣に思想信条に関して考える切っ掛けになることだってあり得るわけで、混乱を即よろしくないというのは浅薄だ。


誰だって信仰や思想を強制されるのは嫌なはずです。
まあ、式典遂行の重要性とのバランスというのもありますので、
反対表明の方法として別のプロセスもあることはあるでしょう。

しかし、己の思想信条や信仰が強固で純粋であればあるほど、
例えば「式典ではあえて起立して歌って別途、違憲訴訟を提起する」などの別のプロセスは取りずらくなります。
そして、取りづらくなるのは人間として至極自然なことです。
特に、信仰なんてものはその本質からしても現実と対立するのが必然であり、
憲法及び憲法の精神に正しくのっとった法律、条例等に違反しない限りは、
安易に否定するべきではありません。

私は、橋下市長がどちらかと言えば好きですし、応援する部分も多くありますが、この国歌の起立斉唱の問題に関しては、是認しかねます。

非常に同意したブログ記事がありましたので、
一つ紹介します。価値観の多様性を生徒に理解させることも大事ですよね。

玉井金五郎の独り言 橋下の馬脚

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グーグルが検索方式の大変更 

グーグルが検索方式を大幅に変えるそうだ。

検索結果ページの最上部に、「事実」や「質問への直接的な回答」を表示することで、よりユーザーの利便性を高め、結果として検索サイト、つまりグーグルのページを見ている時間を伸ばそうとするものだ。

新しい検索方式をセマンティック検索というそうだが、ニュース記事での説明ではいまひとつその仕組が分からない。

記事では例示として、「タホ湖」を検索すると、その場所、海抜、平均気温、塩類含有量などの特性(あるいは属性というべきか)を表示するというが、それのどこが人間の思考方法により近づいたものなのか判然としない。もしこれが強制表示なら、私には邪魔なだけだ。もし、海抜を調べたいなら「タホ湖 海抜」と調べればいいだけの話かと思う。

また、「~のトップ10は?」などの質問形式のキーワードを入れて検索すると、クリックするまでもなく検索結果ページに回答が表示されることになるという。そして、データベースにまだ存在しない回答については、検索エンジンがウェブサイトのページを調べ上げ、独自の基準によって、回答を含むサイトを表示するという。

しかし、この取り組みも不評に終わると私は思う。
現行のようなある意味シンプルな検索アルゴリズムであれば、検索の仕方を工夫することによって求める情報を探し出すこともできるが、変に仕組みを複雑にしてしまうと、それが困難になると予想される。そもそも現行のシステムでも様々な検索条件を加えることで、求める情報は十分に探し当てることが可能だ。

例えば、ダブルクォーテーション「""」で囲めば、囲んだ語句の並びを含むものだけ表示してくれるし、語句に半角マイナス記号「-」を付ければ、その語句を含むものを除いてくれる。日本語のサイトを除いて表示させたいなら、例えば「が」「を」「に」「は」にそれぞれ半角マイナス記号を付けて検索すればかなり除外できる。また、検索キーワードを上手に選択することでもかなり検索精度は上げられるはずだ。

もしかするとインターネット検索の初心者には有難い変更なのかもしれないが、レアな情報を探そうとすると不便というか使えない検索になりかねない。



こんな変更に力を注ぐぐらいなら、もっと別の変更をしてほしい。

例えば、情報サイトなら正確な又は最新の情報を含むものを上位に表示するとか、アフィリエイトサイトなら在庫切れだらけのものを下位にするとか、もっとやることはあるはずだと思う。

現行のアルゴリズムでは、ページランクの強いサイトからの被リンクなどは、官公庁サイトに広告を出せば実現できてしまうし、被リンク数多さだって、根気よく相互リンクをする人などが有利になってしまう。こういった要素は、サイトの質とは基本的に関係がない。

また、人の文章をパクってサイトに載せてるような輩も平気で上位にきたりします(但し、著作権法上の引用に該当するなら問題ありません)。


今回発表された新しい検索方式の全貌はまだ明らかではありませんが、
できれば、上述のような部分も改善してほしいものです。

まあ、全世界が注視しているといても過言ではないわけですから、あまり変なことはしないでしょう。
とりあえずはお手並み拝見といったところでしょうか。

なお、セマンティック検索の「セマンティック(semantic)」とは、
「語義の」、「意味(論)の」といった意味であり、
「semantic gap」=「意味上のギャップ」
「semantic error」=「意味上の誤り」
「semantic classification」=「意味論的分類」
といった感じで使われる言葉です。

記事によるとセマンティック検索は、
「異なる言葉を互いに関連付けること」に役立つ、
「単語の実際の意味を理解するプロセス」であり、
「人間の思考方法」に一層近づくと説明されていますから、
セマンティック検索を完全に訳せば、
「意味解析検索」とでもなりましょうか。


最後に、当該の記事をリンクしておきます。
http://jp.wsj.com/IT/node_408485
http://japan.cnet.com/news/service/35015200/

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