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神風特攻隊的な作業は決して美談にはならない。 

福島第一原1~4号機の冷却システムの補修を断念したそうだ。
元々、一部の専門家が極めて困難あるいは不可能だと断言していたところであり、外付けの冷却システムしかないという主張もなされていた。だから、さほど驚きはしないが、まさか「空冷式」の外付け冷却にするとは思っていなかった。

津波対策でトレンチ(配管用のトンネル)をコンクリで塞ぐから海水の引き込みが難しくなったということらしいが、海水を利用する方法は津波に弱いということなのだろうか?

それならそれで仕方がないのかもしれない。
なんせ、こちらは素人だ。
専門化がそういうなら、とりあえずは信じよう。

しかし、外部に新しく冷却塔のようなものを建設して原子炉で熱せられた水を空冷するにしても、その建設物と原子炉とをパイプで結ぶ必要は絶対にでてくる。問題はそれができるのかどうかだ。
(★ 5月5日の報道でより正確な工事内容が発表されましたので本記事の末尾に追記しておきます。単なる外付けの空冷システムではないようです。)


今現在、1~4号機の圧力容器及び格納容器について、正確な状況を誰も把握できていない。燃料棒の損傷の程度も推測の域を全くでておらず、専門家の中には、全部溶け落ちてしまっている可能性が高いという者までいる。

そもそも、冷却のためにポンプでジャブジャブと流し込んでいる水がどこへ行っているのかさえ、誰も正確に把握できていない。今までの経緯を見てると、流し込んだ水の相当の部分は格納容器の損傷部位から漏れ出して地下に流れていってるものと思われる。

一ヵ月半も経っているのに、肝心の格納容器や圧力容器の状態がまともに把握されていないのだ。
その把握をしないままに、外付け空冷システムとの接続のために作業員に作業をさせるのは、ある意味、殺人的な行為とも言える。線量計を持っていればいいという問題じゃない。作業中に超高濃度の汚染水を一時に大量に浴びるようなことがあれば、生命の危険に晒されることになる。

絶対に、神風特攻隊のような行為をさせてはならない。
ましてや、危険性を作業員に知らせもせずに。



しかし、こんな記事↓を見ると、それをさせるんじゃないかと危惧される。


福島原発「ベント」周知せず着手 作業員、被ばくの危険に
http://www.47news.jp/CN/201105/CN2011050101000622.html
東京電力福島第1原発事故の際、1号機の原子炉格納容器の弁を開けて放射性物質を含む蒸気を排出した緊急措置「ベント」が、敷地内で働く一部の作業員に知らされないまま始まり進められていたことが1日分かった。

現場にいた東電社員が共同通信に証言した。ベントは格納容器の内圧を低下させて破損を防ぐことなどが目的だが、周辺の放射線量を一時的に急上昇させることが確実で、作業員らは最も重要な情報を与えられないまま、大量被ばくの危険にさらされていた。現場の線量管理をめぐっては、東電の女性社員2人が国の線量限度を超え被ばくしていたことも相次いで判明、ずさんさが明らかになっている。

最初のベント着手は3月12日午前9時ごろ。当時、放射性物質の漏えいにより敷地内の線量は既に上昇を始めていたが、証言によると、ベントに着手する方針や着手の時期、作業の進行状況などについて、これ以前も以後も、この社員や同僚には一切の情報が伝えられていなかった。情報は免震重要棟2階の対策本部や、中央制御室でベントに当たった要員に限定されていたとみられ、実施の事実さえ「うわさ」として事後に別の社員から知らされただけだったという。
(以下省略)



中には、自ら危険な作業を買って出る者もいるのかもしれないが、それは認めるべきではない。
それは美談でもなんでもない。チェルノブイリのようなことは絶対にしては駄目だ。
人柱じゃあるまいし、時代錯誤的もはなはだしい。
まずは、原子炉の状況の正確な把握に全精力を注ぎ、あくまで緊急時の規制値の範囲内で作業に従事させるべきだ。

もし、原子炉の状況の正確な把握が期待できず、外部空冷装置との接続のため、特攻隊的な作業以外に手がなくなったとしても、それでもやっては駄目だ。
では、そのような場合どうすべきなのか。

あくまで、安全確保のために必要な原子炉状況の把握ができなかった場合の話だが、
人命軽視の人海戦術を捨て去ることで、おそらく原子炉の状況の改善は絶望的になるでしょう。
今だって、ある意味なんの希望も持てない状況だ。空気中への放射性物質の飛散はやや落ち着いているものの、結局、その分地下や海水に流れ込んでいるだけだ。やってることといえば、汚染水の処理がどうだこうだと、さも何かが進展してるかのように装っているのみ。

そのような状況で神風特攻隊的な作業を捨てることは、残念ながら部分的な壊滅を認めることになる。
場合によっては福島及び近県の全面的な避難さえ必要になる。
つまり、語弊があるかもしれないけど、肉を切らせて骨を絶つというような考え方でいくしかない。

原発施設内での閉じ込めは断念し、もっと広範囲での閉じ込めに方針転換するのだ。

まず、空気の汚染についていえば、
圧力容器の損傷で幸か不幸か空気中の飛散はやや抑えられているものの、飛散自体は今も続いているし、今後も延々と続くので、建屋に代わる何かを設置するしかない。窒素注入システムは必要なのでそれを備えた、ある程度堅固なものである必要がある(台風や竜巻に耐えられるようなもの)。
もし、その工事さえ危険すぎるなら、空中への飛散防止は諦めるほかない。

海水汚染防止については、とにかく判明している流出経路は全て止め、可能な限り汚染水を汲み出してタンク、プール、タンカーその他に溜め続けるしかない。何十年単位でとにかく、タンクを作り、プールを掘り、専用のタンカーを製造し続け、溜め続けるのだ。

以上のような作業を継続して、離れた地域への被害を最小限にし、新しい技術が開発されるのをひたすら待つということになる。

まるでドラえもんの最終回のような話だ。
(公式の最終回ではありませんが。)



なにやら長くなってしまったが、
言いいたいことは、
作業員には必要な情報を伝え、その安全をしっかりと確保すべきだということと、
その上で、起こりうる様々な事態を想定して対策を考えておべきだということ。

最後に、東電が海水利用の熱交換システムを断念したことについての記事を引用しておきます。
ご清聴有難うございました。


★★★

 東京電力は、福島第一原子力発電所1~4号機の危機を収束させる手段について、本来の冷却システムである海水を使った熱交換器の復旧を、事実上断念した。

 熱交換器が動けば原子炉などの温度を劇的に下げることができたが、ポンプ類が集中するタービン建屋に大量の汚染水がたまり、既存のポンプを使う熱交換器の復旧には相当の時間がかかると判断した。

 今後は、補助的な位置づけだった空冷式の「外付け冷却」によって、100度未満の安定した状態(冷温停止)へ徐々に持ち込むことを目指す。

 熱交換器は、海水が流れる装置の中に、原子炉などの冷却水が流れる配管を浸し、低温の海水で高温の冷却水を冷やす仕組み。冷却効率が高く、5、6号機では3月19日に熱交換器が復旧すると、原子炉内の温度が1日で約200度から約30度まで下がった。

 東電は1~4号機でも熱交換器の復旧を急いだが、タービン建屋の地下などには、原子炉から漏れ出したとみられる汚染水がたまり続けて排水が追いつかず、ポンプ類を復旧させるめどが立たない。また、余震による津波対策として作業用トンネル(トレンチ)をコンクリートで塞ぐことになり、トレンチ内の配管を通して海水を熱交換器へ引き込むのが難しくなった。

(2011年5月2日03時08分 読売新聞)

★★★



5月5日の報道の抜粋

『東京電力は、排風機を設置した後の原子炉建屋の内部で本格的な冷却システムを作る計画を発表しました。東京電力によりますと、「格納容器から取り出した水をタービン建屋に置く熱交換器に通し、外部からの冷たい水で冷やす。さらに、その水を建屋の外に置いた空冷式の熱交換器で冷やす」というもので、原子炉を直接冷やす水もその水を冷やす水も循環していくシステムになるということです。』




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