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後藤静香の言葉は平易なれど 

かなり前にこのブログで取り上げた
社会運動家・後藤静香(せいこう)の言葉をまた掲げたい。
久しぶりに読んでみて妙に心を打たれたからだ。

特に最初に掲げた言葉の中の
「ただ一つのことでも本気に考えてみよ」

なんということもない言葉なのに
まるでできてない自分を痛烈に思い知らされる。

ふわふわそわそわと心が乱れてしまい、
じっと静まって考えることのなんと少ないことか。

そんな時間がもったいないと思ってしまうのかな。
しかし、軸が定まらない状態でむやみに動いても不効率なだけだ。

静まって、
そして真剣に一心に考える時間を持つようにしたい。

たとえ1分でも。





☆☆☆☆☆


「考えよ」

 もっと落ついて考えよ
 あまりそわそわしすぎる
 太陽をみよ
 月をみよ
 星をみよ
 花をみよ
 お前のように浮き浮きしている者が
 どこにある
 せめて一時間でも、じっとしておれ
 ただ一つのことでも
 本気に考えてみよ



「これがために」

 たしかに生まれた、必要だからだ。
 たしかに生きている、まだ用事があるからだ。
 「われこれがために生まれたり」
 はっきりとそう言いうるものをつかんだか。



「応答」

 なんじの願いを高めよ
 なんじの願いをきよめよ
 なんじの願いを深めよ
 なんじの願いをひろめよ
 私欲をはなれた願いならば
 死ぬまで願いつづけよ
 あきらめるからかなわぬ
 応答を信ぜよ
 正しき願いは実現する



「本気」

 本気ですればたいていの事はできる。
 本気ですれば何でも面白い。
 本気でしていると誰かが助けてくれる。
 人間を幸福にするために、本気で働いているものは、
 みんな幸福で、みんな偉い。



「何処よりか」

 こころ暗く
 涙にくれたるとき
 いずくよりか声あり
 まだ用事がある
 お前の中に力がある
 お前は強くなる
 お前を要する者がいる

 さめて
 夢ならぬ夢に奮いたつ



「第一歩」

 十里の旅の第一歩
 百里の旅の第一歩
 同じ一歩でも覚悟が違う
 三笠山に登る第一歩
 富士山に登る第一歩
 同じ一歩でも覚悟が違う
 どこまで行くつもりか
 どこまで登るつもりか
 目標がその日その日を支配する



「ただ一人」

 人生はただ一人行く旅ぞ
 最後の頼りはさびしくとも自分だけである
 ただ一人行くべき自己と知ったとき
 どうして粗末にされようぞ
 どうして充たさないでよかろうぞ
 どうして高めないでよかろうぞ



「背景」

 同じ言葉をきいても
 つよく印象するときと何ほどの感じを受けないときとある
 くだけたたましいだけに法音がきこえる
 権威ある言葉だけが肺腑をつく
 言葉は平易でも内容は単純でも
 その言々句々をして
 権威ある法音たらしむる人格の背景をつくれ



「生きる悦び」

 自分のゆくべき最上の道をすすんでいると思うとき
 生きる悦びをかんずる
 自分にふさわしい最上の方法ですすんでいると思うとき
 生きる悦びをかんずる
 小さいものが大きいものに刻々と近づいていると思うとき
 生きる悦びをかんずる
 自然と人間が知れば知るほど美しく見えるとき
 生きる悦びをかんずる




「強者」

 良心にそむくとき強そうでも弱い
 最高要求で動くとき弱そうでも強い
 たしかな土台に立って内からの力を生かせ
 何にもこわくない
 何でもできる
 誰でもうごく



「寛容」  

 何の権威で誰を責むるか
 責むる言葉を自己に当てはめよ
 自分に許されたい事があるならば
 誰をも心から許すがよい
 人のあやまちを思うとき
 その一切がわたしにある
 どうして誰を責められよう
 「許す」という言葉さえ
 人間としてはごうまんすぎる
 いかりを含んで責むるとき
 その罪、死に値いする




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