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松本零士氏の言い分に真剣に反論する 

松本零士さんと槇原敬之さんが著作権のことでもめています。

ブログで取り上げている人も結構いますが、どうも著作権について根本的に誤解している人が多いようです。

とりあえずスポニチの記事を一部引用します。


☆☆☆

漫画家の松本零士氏(68)が代表作「銀河鉄道999」のフレーズを盗作されたとして、歌手の槇原敬之(37)に抗議していると、19日発売の「女性セブン」が報じており、松本氏はスポニチの取材に「私の言葉を奪われた。どうしてごめんと言えないのか」と怒りが収まらない様子。槇原側も「盗作呼ばわりされて嫌な気分。法廷で争ってもいい」と不快感をあらわにし、全面対決の様相だ。

  (スポーツニッポンの記事から一部引用)

☆☆☆


具体的には、槇原敬之作「約束の場所」の「夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない」というフレーズが、

松本零士作「銀河鉄道999」に出てくる「時間は夢を裏切らない 夢も時間を裏切ってはならない」というフレーズに依拠して(つまり頭において)作られたかどうか、

という問題です。

よくある誤解は、「他人の作品に依拠しようが依拠しまいが製作された作品が他人の作品と同一か類似していれば著作権法に触れる」というものです。

これは大きな誤解でありまして、もし偶然に一致した場合までも罰せられるとしたら、著作権法違反にならないためには世界中のあらゆる著書なり楽曲なりを調べなければならないことになります。

つまり、独自に創作した限りはどんなに他の作品に似ようが問題ないということです。

昭和53年の最高裁判決(いわゆるワン・レイニー・ナイト・イン・トーキョー事件)では次のように判示しています。

「著作物の複製とは、既存の著作物に依拠し、その内容及び形式を覚知させるに足りるものを再製することをいうと解すべきであるから、既存の著作物と同一性のある作品が作成されても、それが既存の著作物に依拠して再製されたものでないときは、その複製をしたことにはあたらず、著作権侵害の問題を生ずる余地はないところ、既存の著作物に接する機会がなく、従って、その存在、内容を知らなかった者は、これを知らなかったことにつき過失があると否とにかかわらず、・・・既存の著作物と同一性のある作品を作成しても、これにより著作権侵害の責に任じなければならないものではない。」


裁判沙汰になった場合を想定しますと、

問題は、原告側(パクられたと主張する側)が被告の頭の中、すなわち被告が原告の作品を知っていたか知らなかったかをどうやって立証するかです。

例えば間違い箇所まで一致していたら原告側の完勝でしょう。でもそうでない場合は、被告による原告の作品へのアクセス可能性が争点になるようです。たとえば、原告の開催する作品展に訪れていたことなどが示せれば、原告有利でしょう。

ただ個人的には、この「アクセス可能性」を問うやり方には疑問があります。可能性はあくまで可能性に過ぎないからです。やや横暴な理論だと感じます。

基本的には、知ってたか知らなかったかなんて誰にも分からないし、立証しようとすること自体に無理があるかと思います。

著作権のあり方自体に目を向けていかないと槇原VS松本みたいな争いは永遠に繰り返されるでしょうね。


恐ろしく面倒くさいけれど、知的財産権(特許権とか)のように出願及び登録という手続きを踏むのも一法だとは思う。何か簡易なやり方でそうできれば、知ってたか知らなかったかという争いは無用になります。そしてその場合は、ただ同一性が認められるか否かだけが争点になります。

現実的ではないですけどね…。


で、槇原敬之氏がパクったかどうかですか、

フレーズの前後を入れ替えて「決して」を付けたら大丈夫だろうって感じだったんだと思います。

槇原敬之氏にもし何か助言するとしたら、

知っていたか否かについては争わず、また同一性の有無についても争わずに、そもそも「銀河鉄道999」の「時間は夢を裏切らない 夢も時間を裏切ってはならない」に創作性がないことを主張すべき、と言いたいです。

たとえば私が今後このブログで「時間は夢を裏切らない」と書いたとして、それが著作権法違反になってしまうとしたらどうでしょう?

元のフレーズの半分だとはいえ、もしかしたら松本氏に盗作と呼ばれかねないことになります。

これはやや問題でしょう。


フレーズの集合体としての作品は守られていいと思いますが、ある程度短いフレーズについては守らなくていいと思います。

そうでないと正直言って何にも書けなくなってしまいます。


そうは思いませんか?

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