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犯罪収益移転防止法がもうすぐ施行だ! 

いよいよ、新しくできた「犯罪収益移転防止法」という法律の施行日が迫ってきました。

施行日は平成20年3月1日ですので、あと1週間も経たないうちに、この法律による規制を受けることとなるわけです。

ゲートキーパー法とも呼ばれるこの法律ですが、最もマイナスの影響を受けるのは、司法書士と提携して会社設立業務を行ってきた行政書士や税理士、そして、全国対応で電子定款の作成や認証嘱託の代理を行ってきた行政書士ではないでしょうか。

この法律の目的は、警察庁の言葉を借りれば次のようになります。

『犯罪収益移転防止法は、犯罪による収益が組織的な犯罪を助長するために使用されるとともに、犯罪による収益が移転して事業活動に用いられることにより健全な経済活動に重大な悪影響を与えること、及び犯罪による収益の移転がそのはく奪や被害の回復に充てることを困難にするものであることから、犯罪による収益の移転の防止を図り、国民生活の安全と平穏を確保するとともに、経済活動の健全な発展に寄与することを目的として制定されたものです。』

抽象的過ぎて分かりにくいと思いますが、犯罪収益移転防止法では、この目的を達成する手段として、各種の取引において本人確認を徹底させ、かつ、関わった事業者が疑わしいと思う取引については報告を義務付けています。

この法律によって、本人確認や、本人確認記録・取引記録の作成・保存を義務付けられた事業者(特定事業者と定義されます。)は次のとおりです。

金融機関等、 ファイナンスリース事業者、 クレジットカード事業者、
宅地建物取引業者、 宝石・貴金属等取扱事業者、 郵便物受取サービス業者、
電話受付代行業者、 司法書士、 行政書士、 公認会計士、 税理士、 弁護士


疑わしい取引の届出義務については、守秘義務との兼ね合いから、弁護士等には義務付けられないこととなりましたが、やや疑問の残るところではあります。

いくら守秘義務があるとはいえ、違法な取引をしていると疑われる者を守る必要はないと思いますけどね。


で、何故この法律が「司法書士と提携して会社設立業務を行ってきた行政書士や税理士」にとってマイナスになるかというと、

設立登記を含めた会社設立手続を請け負った行政書士は、登記手続業務については登記を独占業務とする司法書士に仕事を回すことになるのですが、依頼者からすると、行政書士から本人確認の手続を強いられ、さらに、司法書士からも本人確認の手続を強いられることになります。

これに対して、司法書士が会社設立手続を一括サービスとして請け負った場合は、依頼者からすると本人確認手続は一度で済むことになります。

司法書士は定款作成から設立登記まですべて行えるので、一回だけ本人確認手続をすればいいわけです。

行政書士は登記手続を代理することができませんので、登記については、本人にやっていただくか、司法書士の先生に代理していただくか、どちらかの選択肢しかないわけです。

お客さんからすると、二度も本人確認書類を提示させられるよりは、一度で済んだ方がいいでしょうから、登記ができない行政書士よりは全てを代理できる司法書士に依頼するケースが増えていくと思います。




また、何故この法律が「全国対応で電子定款の作成や認証嘱託の代理を行ってきた行政書士」にとってマイナスになるかというと、

法人ではなく個人が会社を設立しようとする場合、遠隔地の顧客との非対面での取引に際しては、顧客から、本人確認書類又はその写しの送付を受けるとともに、本人確認書類に記載されている顧客の住居宛に取引に係る文書を書留郵便等により、転送不要郵便物等として送付する方法によらなければならず、顧客にとっても行政書士にとても非常に面倒な手続きになってしまうからです。

法人相手の場合も同様に、というか、もっと面倒な手続になってしまいます。

全国対応をアピールしてきた行政書士には大打撃です。

都市部を拠点とする行政書士には、さほど影響はないでしょうけれども、地方在住の行政書士にとっては、まさに死活問題となるでしょう。



司法書士にとっては、オンライン登記申請での減税措置と相俟って、この上ない追い風となりましょうが、あまり楽観視すべきでもないでしょう。

法務省のオンライン申請システムが稼動し始めたわけですから、司法書士へのニーズはどう考えても減少する一方です。

弁護士の増加やグレーゾーン金利撤廃によって簡裁訴訟代理業務も減少するでしょうし、下手すると司法書士という資格そのものがなくなりかねない状況です。

浮かれることなくその専門性をアピールすることが司法書士が生き残る道となりましょう。


民法もろくに知らない全国対応行政書士や、オンライン登記の減税措置や犯罪収益移転防止法の施行に浮かれている司法書士は、滝に打たれてこい。

そんなようじゃ、ジリ貧ですぞ。



さて、もう寝ます…。

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